このたびART OFFICE OZASAでは、杉浦邦恵 展を開催いたします。 

杉浦邦恵は、1963年、御茶ノ水女子大学物理学科を退学して20歳の若さで単身アメリカに渡ります。シカゴ美術館の附属大学だったシカゴ・アート・インスティチュートに入学すると、絵画や彫刻が主流という時代の中で写真と出会い、ニューバウハウスの流れをくむ教授達の薫陶を受けます。1967年、卒業直後に拠点をニューヨークに移した杉浦は今日に至るまで50年以上、チャイナタウンのスタジオで常に実験的で独創的な写真表現を探求してきました。2018年には日本初となる大規模な回顧展が東京都写真美術館で開催され、その半世紀にわたる軌跡と先駆的な世界観が紹介されました。

京都初となる今回の個展では、多くの著名な作家たちとのコラボレーションにより生まれたアーティスト・ペーパーを中心に、60年代のフォト・カンヴァスからフォトグラムまで15余点を展示いたします。また、会期中の3月28日(土)には批評家の竹内万里子氏を招いて対談を予定しております。

杉浦の作品は、ニューヨーク近代美術館、ホイットニー美術館、ボストン美術館、東京国立近代美術館、愛知県美術館、埼玉県立近代美術館、東京都写真美術館など国内外を問わず多くの美術館に収蔵されています。

是非この機会に、杉浦が長年追い求めてきた写真を通したアートの表現の可能性をご高覧ください。

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