横溝美由紀

YOKOMIZO Miyuki

Biography

1968年 東京都生まれ。多摩美術大学彫刻科卒業。文化庁派遣芸術家在外研修員。

1990年代からプラスチックなど身近にある人工物を使い、時間と空間、光を重視したミニマルなインスタレーションを国内外で発表する。近年はインスタレーションを平面に置き換えたキャンバス作品とインスタレーションを組み合わせた新たな風景の創出を試みている。主な展示に、水戸芸術館「criterium 37」(1998年)、埼玉県立近代美術館「プラスティックの時代」(2000年)、東京都現代美術館「傾く小屋」(2002年)、川村記念美術館「盗まれた自然」(2003年)、国際交流基金「未来への回路―日本の新世代アーティスト」(2004−19年)、ポーラミュージアムアネックス「Landscape – やわらかな地平のその先に」(2021年)などがある。

line 120×120.258.2020, 2020    ©︎YOKOMIZO Miyuki

line 120×120.258.2020, 2020    ©︎YOKOMIZO Miyuki

Biography

1968年東京都生まれ。多摩美術大学彫刻科卒業。大学卒業後の活動間もない時期からギャラリーだけでなく、水戸芸術館、 埼玉県立近代美術館、 東京都現代美術館、川村記念美術館など多くの美術館でサイトスペシフィックな大型のインスタレーションを発表。横溝が扱う素材は、プラスティックや透明チューブ、水晶や塩など、彫刻という分野が持つ物質性や重々しいイメージと相反するものが多く、軽やかで透明性のある素材によって生み出される作品は、鑑賞者に知覚できない不確実性かつ不可視なものの存在などを思い起こさせる。近年は、油彩をほどこした糸を無数に弾くことによって生み出されるキャンバス作品シリーズに取り組む。弾かれた糸がキャンバス上に幾つもの線を形成し、それらが織物のごとく縦横に重なり合って生まれる作品は、目には見えない行為・時間などの集積を感じさせる。

Work

作品に関するお問い合わせは mail@artozasa.com までご連絡ください。

Exhibition

Catalog